陰謀論が好き

基本、漫画が好きなので、一年のうち三百六十日くらいは漫画を読んでます。
活字のみの書物は、あまり読みません。
ですが、たまにふと書店に寄って手にした活字本を手に取りぱらぱらページをめくるうちに引き込まれ、レジに行き、そのまま電車で読み始め、読み終えるまで中断なく読み続けるということがあります。
最近では「陰謀の日本中世史」。
「応仁の乱」で有名な呉座先生の最新作。
「応仁の乱」の方はまだ読んでないのですが、つい先にこれを読んでしまいました。
わしは歴史好きで、ついでに陰謀論も好きです。
この本は一言で言えば陰謀論全般(歴史解釈に限らず)に対するアンチテーゼとして大変よくまとまっています。
わかりやすいし、その上おもしろい。
そして歴史学者の矜持に深く感じ入りました。
作家の想いや熱意も伝わってきて、読んで良かったと思えた一冊です。
それでも、わしは陰謀論に惹かれます。
自説を頑強に主張する歴史研究者の姿勢や、斬新でユニークな解釈をテレビなどで安易にたれ流しそれが世の中に好意的に受け入れられる風潮などは、もちろん嫌ですけどね。
物事や事件にはいろんな捉え方があるし、いろんな見方・考え方をすることで全体像が浮き彫りになることだってあります。
だから個人的には「陰謀論」的な考え方を知るのは、特に知らない世界に関しては入りやすい。
問題はその先。
それを信じ切るか、ひとつのアイデアとして担保しておくか。
わしはたいてい後者です。
結論を出すべき場面にきたら、自分なりに調べて最終的には直感で結論づけます。
ちなみに歴史に関しては、古文も英文も苦手だし、古い文書を見ても何が書いてあるのかさっぱり判読できないので、歴史好きではありますが自分で調べたことはありません。(^^;)
要するに、わしは陰謀論は好きだけど、騙されるのは嫌だし、自分なりの正しい知見をもっておきたい。
ということです。