断食デトックス体験記(3)【奮闘編】

断食デトックスにおける最大の気づきは、『食べる悦びのために生きている』ことの再認識でした。
そして、そのことは裏を返せば、その人生最大の悦びを二週間我慢しなければならないことを意味します。
この期間中は、不思議なことに空腹感による苦しみ・飢餓感はあまり感じることがありませんでした。
ところが口にモノを入れることがあまりにも日常的に当たり前にやっている行為なので、それを全面ストップしなければならないことが、非常に辛かった。
いや、辛かったというより、不自然で違和感を感じていたという方が正しい表現です。
食べることで得られる悦びが、わしの生きることの中心になっているということは、これが奪われたとき、中心点を失ってしまうのです。
ですから後半は、常にふわふわした感じで、自分が自分でないような、そんな感覚で過ごしていました。
何をやっても「楽しい」という感覚が得られず、あれほど「楽しいこと」に対して貪欲な自分が、まったく消えてしまっていたのです。
それは、はっきり言って、自分にとって好もしい状態ではないのですが、それでも今回のチャレンジをしなければ決して得られなかった感覚であり、そして気づきでもありました。
この他、奮闘したことと言えば…排便効果のあるサプリによって、腸がことのほか元気だったことや、デトックスの好転反応として頭痛が数日間続いたこと、家族が言うには独特の体臭を発していたこと、などですかね。
ま、過ぎてしまえばいずれも大したことではありません。
自分が自分でなくなるような感覚に比べればね。(^^)
(次回、【超常体験編】へつづく!)