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2014/10/17

原発についての わしのスタンス

20141017

いま我が国は、原発推進派と反対派に分かれて対立しています。

推進派は「安全性を確認して、一刻も早く再稼働させるべき」だとする考え。
一方の反対派は「国の原子力政策を180度見直して原発は停止、代替エネルギーへの転換を図るべき」との考え。
わしの考えは、結論から言えば原発はすべて停止し代替エネルギーへシフトすることを推します。
そして長い目で見れば必ずそうなっていくだろうと思っています。
ただし、そうなっていくまでのプロセスが極めて重要だとわしは考えています。
「反対派が勝利し、推進派が敗北した(あるいは、する)」という対立構造から脱却し、この二つの立場を融和・融合させていくべきだと思うからです。

今回はそういう話です。

 

推進派が国民に嫌われながらも原発を引き続き推進しようとしているのは、単純に言えば経済的な理由からです。原発は安いコストで大きなエネルギーを生み出し、それが産業を発展させ日本の今の世界的な地位を確立させました。

高度経済成長

技術大国

ジャパン・アズ・ナンバーワン!

第二次世界大戦で敗れ、ジリ貧になってしまった日本が奇跡的なV字回復を遂げたのは、原子力政策のおかげがあった。
それは単に経済的な繁栄を手に入れただけでなく、戦争に負けて地べたを這いつくばり泥水をすするようなドン底から、国際的な地位と名誉を取り戻すことが出来たのでした。
このことは、紛れもない事実であり、原発の功績でもあります。

一方で、いろんな言い分があります。
たとえば
「自分はもともと原発に反対だ」
とおっしゃる人はいるでしょう。
個人あるいは組織として数十年にわたって反対し続けていることは、筋の通し方として称賛に値します。
しかしながら、結果的に私たちの暮らしを支えてきたのは原発だったという事実・実績から逃れることはできません。この国に暮らす限りは。
あるいは
「原発が国の政策になったとき、自分はまだ生まれてなかった」
若者の中にはこういう人もいるかもしれません。
が、こんな論理で原発議論から逃れることはできません。
原発推進を決めた世代がいて、原発の恩恵があったからこそ、現在のわしらがあるのですから。

わしらが美味しいものをたくさん食べられるようになり、猛暑の日にも極寒の日にも快適に過ごすことができるようになり、気軽におしゃれができるようになり、様々な娯楽を楽しめるようになったのは、どうしてでしょうか?
わしらが衣食住の不自由から解放されたのは・・・というより、自由以上とも言える豊かな暮らしを手に入れたのは、結果的に原発のおかげです。
そのことを、まずきちんと受け止めることが、今後の原子力政策について考える上で何より重要だと思っています。

さて。

3.11の大震災は、原発の安全神話を根本から覆しました。
原発事故の恐ろしさは、放射能による影響がどれほどのものなのか、未知数であるという点に尽きます。
人間は、正体不明のものに対して恐怖(あるいは畏怖)を抱きます。
我々は原子力エネルギーをこの手でコントロールできると信じて原発の開発を進めてきた訳ですが、⒊11によって大地震と大津波という自然の猛威に対して力が及ばなかったことが明らかになりました。
原発の被害は建物が壊れただけではなく、放射能という人体にとっての毒が相当な広範囲にわたってばら撒かれてしまったのです。(そして今もばら撒かれ続けています)さらに悪いことは、放射能がどのような悪影響を及ぼすのかはっきり判っていないために、人々の心の中にまで毒を染みわたらせてしまったのです。
諸事情から、汚染された土地を離れられず不安に恐れる人々。
何十年、何百年と代々続けてきた家業を奪われた農家。
補償金・賠償金で周囲との関係がおかしくなった人。
子や孫が去った家を守る孤独なお年寄り。
避難先で馴染めず途方に暮れる人。
。。。

挙げればキリがありませんが、問題の要点は「人々の心の傷」をどうやって回復するかであるとわしは考えています。
心の傷を負ったのは、原発事故の直接の被害者となった住民だけではありません。
東京電力の人だって、まさかこんなことになるとは思っていなかったはずです。
ところが事故を起こしてしまった。どうやって責任を取ればいいのか?彼らも必死です。
必死な東電の周辺には、必死でリカバリーしようとしている技術者や企業がいます。フクイチ(福島第一原発)の処理はいまだに予断を許せる状況になく、まだこの先数十年かかると言われています。
では心の傷を負うのは、原発周辺の住民と、東電関係者と、原発処理を行う企業関係者だけでしょうか?
それも違います。
なぜなら、人は繋がっているからです。
子供は育つと旅立ちます。福島の子供達はいつまでも子供ではないし、いつまでも福島にいる訳ではありません。別の土地へ行き、結婚して子供をつくります。
東電関連の会社に勤める人にも家族はいます。友人もいます。大切な人がたくさんいます。

今、心の傷を負っている人は日本全体からするとほんのわずかかもしれませんが、この先長い目で見たとき、その病は大きく拡がっていくかも知れません。
いま、傷を癒やす努力を怠ったまま時間だけが過ぎていったとすると、この国全体の病は取り返しがつかないことになるかも知れません。
だからわしは、少なくとも日本人は、全員が関係者だと考えています。
福島以外の人は、特にフクイチの処理・放射能汚染処理についての十分な情報が行き渡っていないから、ともすると原発事故は過去のことだと勘違いしてしまいがちです。
あるいは、事実を知るのが怖いとか煩わしいと思って積極的に知りたくはないのかも知れません。
放射能について国も科学者も「こうすれば安全」「この数値ならば安心」といった基準を示すことが出来ない今、それでも原子力発電施設の外へ放射性物質がダダ漏れしてしまった今、我々はひとりひとりが自分たちの問題として受け止め、正しい知識と対処方法を身につけなければならないのです。
⒊11以降、そういう時代になったのです。

長くなりました。

今回の結論。
「放射能について、正しい知識を国民全員が持つこと」は、福島と福島以外に住む人の間の心の溝を埋めることに繋がります。
そして、そこを出発点として原発推進派と反対派の融和、引いては国のエネルギー政策の方向づけへと発展させていくべきだと考える次第であります。


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    棟居微貳(Munesue Biny)

    自分の『現在(いま)』に満足できない働き盛り世代に向けて、「自らの意思で健全に自己成長できる機会を提供すること」をテーマに、様々な活動を展開しています。

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    メンタルセラピスト(ジェネラティブコーチング)
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